彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「あ、僕も~」



後に続こうと、グラスの中のコンクラーベを、ストローで吸い上げようとしたら――――



「ぷは!よせ、凛!」



瑞希お兄ちゃんの手が伸びてきて止められた。





「凛、慌てて飲まなくていい!トイレに何度も行くことになるだろう!?俺らのことは気にせず、自分のペースで飲めよ?」

「瑞希お兄ちゃん、そこまで僕のことを・・・♪」

「ホント、チョコちゃんのお兄さんはチョコちゃんに優しいのね~?」

「いやーどうかな・・・とりあえず、ふじこちゃんとは『楽しい関係』を作りたいから『ウィスキーフロート』を1杯。」

「え?」



一部の言葉を強調しながら言う瑞希お兄ちゃん。



(その言い方・・・『ウィスキーフロート』のカクテル言葉は『楽しい関係』ってこと?)



そうだとすれば、ふじこさんへの対応が良くなった!?





「瑞希の意見に賛成♪俺もフジコチャンと『楽しい会話』をしたいから、『インペリアル・フィズ』を1杯PLEASE!」

「えっ?」



同じく、一部の言葉を強調しながら言う烈司さん。



(その言い方・・・『インペリアル・フィズ』のカクテル言葉は『楽しい会話』ってこと?)



そうだとすれば、ふじこさんへの態度が好転した!?





「そうだね。フジコちゃんとは『楽しい時間』を過ごしたいから、『シェリー・フリップ』を1杯もらおう。」

「ええっ!?」



同じく、一部の言葉を強調しながら言うモニカちゃん。



(その言い方・・・『シェリー・フリップ』のカクテル言葉は『楽しい時間』ってこと?)



そうだとすれば、ふじこさんへの姿勢が改善した!?





「ふじこ君は、『人に喜びや楽しみを与える心優しき人』のようだから、『ティツィアーノ』を1杯。」

「えええー!?」



同じく、一部の言葉を強調しながら言う獅子島さん。



(その言い方・・・『ティツィアーノ』のカクテル言葉は『人に喜びや楽しみを与える心優しき人』ってこと?)



そうだとすれば、ふじこさんへの印象が好ましくなった。





「わはははは!俺様は生ビールの大ジョッキを1杯!!」

「・・・。」

「オイオイ!なんかリアクションしろよ、凛助~!?」

「お兄ちゃん、ビールって、カクテル言葉があるのですか?」

「いや、カクテルですらないからな。つーか、俺らと合わせろよ、皇助?」

「わはははは!!自由な男なんだよ俺様は!」



〔★協調性がない自由人だ★〕