「あ、僕も~」
後に続こうと、グラスの中のコンクラーベを、ストローで吸い上げようとしたら――――
「ぷは!よせ、凛!」
瑞希お兄ちゃんの手が伸びてきて止められた。
「凛、慌てて飲まなくていい!トイレに何度も行くことになるだろう!?俺らのことは気にせず、自分のペースで飲めよ?」
「瑞希お兄ちゃん、そこまで僕のことを・・・♪」
「ホント、チョコちゃんのお兄さんはチョコちゃんに優しいのね~?」
「いやーどうかな・・・とりあえず、ふじこちゃんとは『楽しい関係』を作りたいから『ウィスキーフロート』を1杯。」
「え?」
一部の言葉を強調しながら言う瑞希お兄ちゃん。
(その言い方・・・『ウィスキーフロート』のカクテル言葉は『楽しい関係』ってこと?)
そうだとすれば、ふじこさんへの対応が良くなった!?
「瑞希の意見に賛成♪俺もフジコチャンと『楽しい会話』をしたいから、『インペリアル・フィズ』を1杯PLEASE!」
「えっ?」
同じく、一部の言葉を強調しながら言う烈司さん。
(その言い方・・・『インペリアル・フィズ』のカクテル言葉は『楽しい会話』ってこと?)
そうだとすれば、ふじこさんへの態度が好転した!?
「そうだね。フジコちゃんとは『楽しい時間』を過ごしたいから、『シェリー・フリップ』を1杯もらおう。」
「ええっ!?」
同じく、一部の言葉を強調しながら言うモニカちゃん。
(その言い方・・・『シェリー・フリップ』のカクテル言葉は『楽しい時間』ってこと?)
そうだとすれば、ふじこさんへの姿勢が改善した!?
「ふじこ君は、『人に喜びや楽しみを与える心優しき人』のようだから、『ティツィアーノ』を1杯。」
「えええー!?」
同じく、一部の言葉を強調しながら言う獅子島さん。
(その言い方・・・『ティツィアーノ』のカクテル言葉は『人に喜びや楽しみを与える心優しき人』ってこと?)
そうだとすれば、ふじこさんへの印象が好ましくなった。
「わはははは!俺様は生ビールの大ジョッキを1杯!!」
「・・・。」
「オイオイ!なんかリアクションしろよ、凛助~!?」
「お兄ちゃん、ビールって、カクテル言葉があるのですか?」
「いや、カクテルですらないからな。つーか、俺らと合わせろよ、皇助?」
「わはははは!!自由な男なんだよ俺様は!」
〔★協調性がない自由人だ★〕


