彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「なに頼もうか、チョコちゃん?」

「ぼ、僕は、ウーロン茶を・・・・」

「飲んでばっかりじゃ駄目よ~育ち盛り?ここのお店、サンドイッチも美味しいのよ。食べる?」

「い、いえ!ドリンクだけで~」


(サンドイッチなんて・・・)


幸い、ローストビーフは、1口サイズになっていたから大丈夫だった。


でも、サンドイッチは――――――――



(マスクはずさないと、食べれないものなんて注文でない!!)



「こっちは気にしなくていいから、ふじこちゃんがほしいもの、何でも頼んでくれ。」

「嬉しいけど、お兄さん達も頼んで下さらないと。お客さまなのに。」

「心配しなくても、金は落としていく。未成年にガールズバーの名刺を渡す女に釘刺すついでにな。」

「お兄ちゃん!?」

「誤解させてしまって、本当にごめんなさい。チョコちゃんに渡したあたしの名刺、本当にお兄さん宛だったんですよ。」

「俺が未成年だったらどうすんだよ?」

「どこからどう見ても、成人男性じゃないですか?」

「成人男性、だぁ?」



それでお兄ちゃんが、瑠華さんを見た。

瑠華さんと瑞希お兄ちゃんの視線が重なる。




「ええ。チョコちゃんは可愛い系だけど、お兄さんはたくましくて、頼もしいですわ。チョコちゃんも今は可愛い感じだけど、将来はお兄さんみたいな猛々しい男前になれること、その保証をこの目で見れましたから満足です。」

「「え!?」」

「「「!?」」」

「わはははは?」





それで瑞希お兄ちゃんの顔つきが変わる。




「猛々しい男前、だぁ・・・?」

「ええ、内面から男らしさがにじみ出てますわ~こうして話していてもよくわかりますもの。」

「そ、そうか~?」



(あれー!?)



さっきまでのお怒りモードはどこへやら。

急に、機嫌が直ってしまった瑞希お兄ちゃん。



(どういうこと??)



「やるな、あの女・・・」

「モニカちゃん?」



私の隣のオネェさんが耳元でささやく。



「さりげなく、みーちゃんを『男扱い』することで、女の子に間違えられやすいミーちゃんの機嫌をよくしちゃってさ~」

「ええ!?それで!?」



(そうか!?普段は全くされない『男扱い』されて、瑞希お兄ちゃんは嬉しいんだ・・・!!)



〔★源氏名『ふじこ』は、やり手だった★〕