「なに頼もうか、チョコちゃん?」
「ぼ、僕は、ウーロン茶を・・・・」
「飲んでばっかりじゃ駄目よ~育ち盛り?ここのお店、サンドイッチも美味しいのよ。食べる?」
「い、いえ!ドリンクだけで~」
(サンドイッチなんて・・・)
幸い、ローストビーフは、1口サイズになっていたから大丈夫だった。
でも、サンドイッチは――――――――
(マスクはずさないと、食べれないものなんて注文でない!!)
「こっちは気にしなくていいから、ふじこちゃんがほしいもの、何でも頼んでくれ。」
「嬉しいけど、お兄さん達も頼んで下さらないと。お客さまなのに。」
「心配しなくても、金は落としていく。未成年にガールズバーの名刺を渡す女に釘刺すついでにな。」
「お兄ちゃん!?」
「誤解させてしまって、本当にごめんなさい。チョコちゃんに渡したあたしの名刺、本当にお兄さん宛だったんですよ。」
「俺が未成年だったらどうすんだよ?」
「どこからどう見ても、成人男性じゃないですか?」
「成人男性、だぁ?」
それでお兄ちゃんが、瑠華さんを見た。
瑠華さんと瑞希お兄ちゃんの視線が重なる。
「ええ。チョコちゃんは可愛い系だけど、お兄さんはたくましくて、頼もしいですわ。チョコちゃんも今は可愛い感じだけど、将来はお兄さんみたいな猛々しい男前になれること、その保証をこの目で見れましたから満足です。」
「「え!?」」
「「「!?」」」
「わはははは?」
それで瑞希お兄ちゃんの顔つきが変わる。
「猛々しい男前、だぁ・・・?」
「ええ、内面から男らしさがにじみ出てますわ~こうして話していてもよくわかりますもの。」
「そ、そうか~?」
(あれー!?)
さっきまでのお怒りモードはどこへやら。
急に、機嫌が直ってしまった瑞希お兄ちゃん。
(どういうこと??)
「やるな、あの女・・・」
「モニカちゃん?」
私の隣のオネェさんが耳元でささやく。
「さりげなく、みーちゃんを『男扱い』することで、女の子に間違えられやすいミーちゃんの機嫌をよくしちゃってさ~」
「ええ!?それで!?」
(そうか!?普段は全くされない『男扱い』されて、瑞希お兄ちゃんは嬉しいんだ・・・!!)
〔★源氏名『ふじこ』は、やり手だった★〕


