彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「悪い悪い、ふじこちゃん。嫌な思いさせたね。」


モニカちゃんの様子がおかしい中で、瑞希お兄ちゃんが愛想よく言う。



「なにも嫌なことありませんわ。お気になさらないで下さい。」

「そうはいかねぇーよ。ふじこちゃんのグラスもカラになったし、遠慮しないで飲んで飲んで!好きなドリンクと食い物頼んでくれよ。」

「瑞希お兄ちゃん。」



フジコさんの話し相手が、モニカちゃんから瑞希お兄ちゃんにチェンジする。



「6人もいて、全然頼まないじゃ、ふじこちゃんに悪いからよ~」

「とんでもないです。あたしこそ、こんな男子力高い人達を独り占めしちゃって悪いですわ~」



ニコニコしながら答えるふじこさんの言葉通り、不満げにこちらを見るキャストさんが多数いた。


「いいなぁ~ふじこさん・・・」

「ほんと、良い男ばっかり~」


うらやましいのかもしれないけど・・・現実は違うよ。

着席したとたんに、メンタルやられるよ?


「マジふじこさんばっかり、ずるーい!」

「しずちゃん、ヘルプ断られたんだって~」

「てかさ、どこであんなハイレベルを見つけれるの~!?」



(私だって見つけるのに6年かかってるわよ。)



それを思えば、ふじこさん・・・瑠華さんって運がいい?



〔★捜索と偶然を一緒にしてはいけない★〕



「あたしのことより、チョコちゃんのお兄さん達こそ、遠慮しないで飲んで下さいよぉ~いける口そうじゃないですか?」

「いやいや、こちらこそ。遠慮しなくていいからさ~」

「うーん、じゃあ~またお言葉に甘えようかなぁ~チョコちゃん、『コンクラーベ』は美味しい?」

「あ、はい!本当に甘口で美味しいです。飲みやすいですね?」

「よかったぁ~お姉さん、お兄さん達に甘えて頼もうと思うんだけど、一緒に頼まない?一人だけ頼むのって、恥ずかしいのよぉ~」

「それもそうですが・・・」



ちらっと眼だけで瑞希お兄ちゃんを見る。



「チョコ、お姉さんと一緒に頼みなさい。」

「は、はい。」



それに引き続き、愛想笑いを保ったまま、うなずかれる私の愛するお方。