彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「ふふふ、間接キスなんて、恥ずかしくてできませーん。間接キスなんて♪だから、飲んじゃいました♪」

「なにー!!?」


(もっともらしい理由キタ―――――――!)



私も、百鬼と間接キスは嫌だ!

て、そうじゃなかった!そうじゃなかったよ!



(本当の理由を、別の理由で誤魔化してるよ!このお姉さんは!)



〔★相手が1枚上手だった★〕



「言いがかりはダメですよ~?間接キス狙いで、そういうこというお客さん多いんですよねぇ~キャストへのドリンクの味見は、お店のルールで禁止なんですよ~?」



満面の笑顔で、申し訳なさそうにからのグラスを見せるが、こちらも目が笑ってない。



「ふん・・・なかなかいい根性してるじゃないか?」

「え~よくわかりませんけど、褒められるのかしら?ありがとうございますぅ~!」



見えない火花、確実に2人の間で散ってると思えた。



〔★あきらかな確執がある★〕



「わははははは!!伊織どころか、俺様達相手に肝が据わってんじゃねぇーか!!さすが人気ナンバーワン!1番の売れっ子が酒飲めねぇなんざ、店的には損失デカいからなー!?」

「え!?ナンバーワン!?」

「壁を見てみろ、馬鹿者。」

「あ・・・。」



そう言った獅子島さんの視線の先を見れば、当店の人気ガール・堂々の一位に顔写真入りの『ふじこ』が掲載されていた。



「すごいですね、瑠華さん!1番人気なんですね!?」

「『ふじこ』よ、チョコちゃん?」

「あ、すみません!『ふじこ』さん!」

「だーめ、許してあげない。」

「ええ!?」

「『ふじこ』って、言い慣れるまで、あたしとおしゃべりしてくれたら、許してあげる。」

「え?それでいいのですか?でしたら、喜んで~」

「話す前に!!話題を変えてごまかす前に!!俺からもフジコちゃんに話がある!!」

「モ、モニカちゃん!?」



選手交代で話に入ってきたのは、『美形の男』を演じているオネェさん。