彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)

朝食の並んでいるテーブルに近づけば、先に席についていた父親が言った。



「今日はいつもより遅かったぞ?寝坊でもしたのか?まだ夏休み気分が抜けてないのか?」

「違うよ、お父さん。朝の勉強してると、どうしてもギリギリになるの。」

「なんだ、勉強頑張ってたのか~?感心感心!」



(本当は、凛道蓮から変身して、元の姿に戻るのに時間がかかっただけだけど・・・。)


まさか両親も、娘が男装して暴走族の総長をしているとは思わないだろう。


〔★ほとんどの親が思わないだろう★〕



ご機嫌なお父さんに対し、そんな夫にあきれた様子でお母さんは言った。


「当然よ。凛が寝坊するわけないでしょう?仕事仕事で、凛に関心がないからわからないんじゃない?」

「な!?そんな言い方ないだろう!?俺だって忙しいんだぞ!?」

「そうよねー夏期講習で大変だった時も、全部私に丸投げだったもんね~?」

「だったら、薬物中毒の生徒がいない塾を選べよ!おかげで、凛まで被害にあいかけたんだろう!?内心に響いたらどうするんだ!?」

「私のせいにしないでよ!警察だって、天文学的な遭遇率だって言ってたのよ!?塾はやめさせた!他を探すんだから、問題ないでしょう!?」

「当たり前だ!」

「偉そうに!」

「なんだと!?」


(毎日毎日、朝から激しいわね・・・)


いつもの光景にうんざりする。

両親は・・・とても教育熱心で、娘思いだけど、喧嘩が絶えない。

しかも、原因が私だからすごく気まずい。



〔★夫婦喧嘩は、子供摂っては騒音だ★〕