彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




乾杯後、一口飲んだところで、最初に口を開いたのは瑞希お兄ちゃんだった。



「ふじこちゃんさ~ボランティアもされてるということですが、本業は?」

「あらあら、品定めされてるのかしら?ここでの収入で生きてますが?」

「・・・・まだ、高校生ぐらいですよね?学校は行ってますか?」

「ちょ、お兄ちゃん!」



スタートから飛ばす瑞希お兄ちゃん。

これに対して、ふじこさんは―――――――



「お店の規則で言えません。」



結構冷静だった。



「個人情報と、ストーカー対策のため、言わないんです。」

「ははは!ストーカー・・・・そうっすね。そりゃあ、よくわかる。」



禁句ワードが出て、瑞希お兄ちゃんの勢いが弱まる。



(と言うかその顔・・・絶対に、田渕から受けたストーカーの日々を思い出してるのでしょうか?)



てか、そうとしか思えない表情ですよ・・・・?



〔★それも含めて思い出しているのだろう★〕



「じゃあ、ローストビーフ頂きますね~チョコちゃんも、食べましょう?」

「え、えーと・・・」

「頂きなさい、凛。」

「は、はい!」



瑞希お兄ちゃんに言われたこともあって、気まずかったけど、1口サイズのローストビーフを食べた。

シルキロールが汚れないように、恐々と、小さな剣が刺さった肉をマスクの下から口の中へと運ぶ。



「!?美味しい!」



お口の中でとろけるお肉に感動。



「でしょう~?良いお肉使ってるからね♪」

「うん!お兄ちゃん!美味しいです!どうぞ!」



ふじこさんに同意しながら、一番大きな一切れを大好きな人に差し出す。

それに瑞希お兄ちゃんは、苦笑いで返してくれた。