「あ、ごめんなさい。驚かせちゃったわね~?」
驚いた私達を見て、クスクス笑いながらふじこさんはしゃべる。
「『コンクラーベ』は、オレンジジュースと牛乳とキイチゴのシロップで作るモクテルよ。チョコちゃん、何か苦手なものでもある?」
「あ、えーと・・・ミントがダメです。」
「シナモンは?」
「大丈夫です。」
「OK!今夜はチョコちゃんに、お姉さんがおススメのモクテルを教えてあげる♪カクテル言葉はないけど、ごめんねー?」
「「「「「!?」」」」」
「え!?」
カクテル言葉って!?
(やっぱりこのお姉さん、カクテル言葉の存在を知ってた!!)
バクバクする心臓を抑えながら、問題のお姉さんを見る。
ふじこさんは私の視線を気にすることなく、その美しい笑顔を崩すことなく、私を見ていた。
思わず瑞希お兄ちゃんを見れば―――――――
「へぇ~それりゃあ、こっちも楽しめそうだね~・・・!」
(無言の殺気で、危険2割り増しになってるんですけど!?)
ふじこさんの挑戦(!?)に、受けて立つ姿勢でいた。
「お待たせしましたぁ~坊やへのストロー付きの『コンクラーベ』完成でーす!」
「あら、早かったわねぇ~?まだチョコちゃん飲んでないのに~」
「あ!?いいです、いいです!すぐに飲みます、飲みますから!」
慌ててグラスをつかんで、一気飲みする。
ちゅう~ちゅ~ちゅうう~!!
「ぷはっ!」
「あら~可愛い飲みっぷり♪さすがチョコちゃんね~♪」
「マジキュート♪ストローの一気飲み、初めて見たかも~♪」
グラスをカラにした時、お姉さん2人から拍手を送られていた。
「ねぇねぇふじこさ~ん、よかったら私、ヘルプしましょうか~?1人で6人はズルーい!てか、大変でしょう~?」
「ごめーん!この席、今夜はあたしが貸し切りなの~またお願い~!」
「なるほどなるほど、承知です!では、チョコちゃんまたね~!」
「え!?え、ええ、はい・・・」
本日会ったばかりの人からのチョコちゃん呼び・・・
(フレンドリーなのか、なれなれしいのか・・・)
トン!
「あ!?」
戸惑っていれば、軽く小突かれる。
突っついて来たのは、私の大好きなお方。


