彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「あ、ごめんなさい。驚かせちゃったわね~?」



驚いた私達を見て、クスクス笑いながらふじこさんはしゃべる。



「『コンクラーベ』は、オレンジジュースと牛乳とキイチゴのシロップで作るモクテルよ。チョコちゃん、何か苦手なものでもある?」

「あ、えーと・・・ミントがダメです。」

「シナモンは?」

「大丈夫です。」

「OK!今夜はチョコちゃんに、お姉さんがおススメのモクテルを教えてあげる♪カクテル言葉はないけど、ごめんねー?」


「「「「「!?」」」」」


「え!?」


カクテル言葉って!?



(やっぱりこのお姉さん、カクテル言葉の存在を知ってた!!)



バクバクする心臓を抑えながら、問題のお姉さんを見る。

ふじこさんは私の視線を気にすることなく、その美しい笑顔を崩すことなく、私を見ていた。

思わず瑞希お兄ちゃんを見れば―――――――




「へぇ~それりゃあ、こっちも楽しめそうだね~・・・!」



(無言の殺気で、危険2割り増しになってるんですけど!?)




ふじこさんの挑戦(!?)に、受けて立つ姿勢でいた。



「お待たせしましたぁ~坊やへのストロー付きの『コンクラーベ』完成でーす!」

「あら、早かったわねぇ~?まだチョコちゃん飲んでないのに~」

「あ!?いいです、いいです!すぐに飲みます、飲みますから!」



慌ててグラスをつかんで、一気飲みする。



ちゅう~ちゅ~ちゅうう~!!

「ぷはっ!」


「あら~可愛い飲みっぷり♪さすがチョコちゃんね~♪」

「マジキュート♪ストローの一気飲み、初めて見たかも~♪」



グラスをカラにした時、お姉さん2人から拍手を送られていた。



「ねぇねぇふじこさ~ん、よかったら私、ヘルプしましょうか~?1人で6人はズルーい!てか、大変でしょう~?」

「ごめーん!この席、今夜はあたしが貸し切りなの~またお願い~!」

「なるほどなるほど、承知です!では、チョコちゃんまたね~!」

「え!?え、ええ、はい・・・」



本日会ったばかりの人からのチョコちゃん呼び・・・



(フレンドリーなのか、なれなれしいのか・・・)


トン!

「あ!?」



戸惑っていれば、軽く小突かれる。

突っついて来たのは、私の大好きなお方。