彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「俺もカクテル頼むぜ!もともと、ふじこちゃんが来たら、オーダーする予定だったからな!『プレリュード・フィズ』を追加だ。」

「『プレリュード・フィズ』?」

(って、どんなカクテルだろう??)



そんな思いで瑞希お兄ちゃんを見れば、私の想い人はさわやかに答えて下さった。



「弟よ、お兄ちゃんは、ふじこちゃんの『真意を知りたい』んだ。」

「え!?」

(『真意を知りたい』って・・・??)

急にどうしたの?

どういう意味?



言葉に出して聞く前に、別の人が声を出した。



「じゃあ俺も!『ブルームーン』でよろしく~フジコチャン♪」

「俺は『ブラッドメアリー』で頼むよ、フジコちゃん。」

「俺は『クロンダイク・ハイボール』にする。」

「俺様は『エル・ディアブロ』だ!スペイン語で悪魔ぁ~!ふじこは小悪魔ぁ~!!わはははは!」

「えっ!?みなさーん!?」



ドミノ倒しのように、注文を入れていく初代龍星軍の先輩達。

ゲームのグラブルだったら、テンポの良いコンボだと思う。

今までの瑞希お兄ちゃんとの付き合いから考えると、何となく予想は出来た。



(おそらくだけど・・・・・・・瑞希お兄ちゃんが頼んだお酒のカクテル言葉は『真意を知りたい』なのかも・・・!)



そこだけ強調しながら言ったもんね。

となると、他の皆さんの――――――――



「あの!他の皆さんのカクテル言葉の意味はなんー!?」

「以上でよろしく!!」




私の言葉を、瑞希お兄ちゃんがさえぎった。



「早く頼むぜ、スリムなお嬢さん?」

「だって、しずちゃん!早めにお願いね~」

「はーい!頑張って作ってきますから、お待ちくださーい!」



瑞希お兄ちゃんの頼みと、瑠華さんのお願いを受け、瑠華さんことふじこさんの同僚は私達の丸テーブルから離れる。



「あの、烈司さん達が頼んだカクテルの、カクテルこー!?」

「彼女、ベテランのバーテンダーなんですよ~?あ、いけなーい!女性だから、『バーメイド』だったわ~うふふ♪」



カクテル言葉について聞き直そうとしたが、今度はふじこさんが私の会話を遮った。