「俺もカクテル頼むぜ!もともと、ふじこちゃんが来たら、オーダーする予定だったからな!『プレリュード・フィズ』を追加だ。」
「『プレリュード・フィズ』?」
(って、どんなカクテルだろう??)
そんな思いで瑞希お兄ちゃんを見れば、私の想い人はさわやかに答えて下さった。
「弟よ、お兄ちゃんは、ふじこちゃんの『真意を知りたい』んだ。」
「え!?」
(『真意を知りたい』って・・・??)
急にどうしたの?
どういう意味?
言葉に出して聞く前に、別の人が声を出した。
「じゃあ俺も!『ブルームーン』でよろしく~フジコチャン♪」
「俺は『ブラッドメアリー』で頼むよ、フジコちゃん。」
「俺は『クロンダイク・ハイボール』にする。」
「俺様は『エル・ディアブロ』だ!スペイン語で悪魔ぁ~!ふじこは小悪魔ぁ~!!わはははは!」
「えっ!?みなさーん!?」
ドミノ倒しのように、注文を入れていく初代龍星軍の先輩達。
ゲームのグラブルだったら、テンポの良いコンボだと思う。
今までの瑞希お兄ちゃんとの付き合いから考えると、何となく予想は出来た。
(おそらくだけど・・・・・・・瑞希お兄ちゃんが頼んだお酒のカクテル言葉は『真意を知りたい』なのかも・・・!)
そこだけ強調しながら言ったもんね。
となると、他の皆さんの――――――――
「あの!他の皆さんのカクテル言葉の意味はなんー!?」
「以上でよろしく!!」
私の言葉を、瑞希お兄ちゃんがさえぎった。
「早く頼むぜ、スリムなお嬢さん?」
「だって、しずちゃん!早めにお願いね~」
「はーい!頑張って作ってきますから、お待ちくださーい!」
瑞希お兄ちゃんの頼みと、瑠華さんのお願いを受け、瑠華さんことふじこさんの同僚は私達の丸テーブルから離れる。
「あの、烈司さん達が頼んだカクテルの、カクテルこー!?」
「彼女、ベテランのバーテンダーなんですよ~?あ、いけなーい!女性だから、『バーメイド』だったわ~うふふ♪」
カクテル言葉について聞き直そうとしたが、今度はふじこさんが私の会話を遮った。


