注文したのがウーロン茶だったので、すぐに運ばれてきた。
「『ふじこ』さん、すぐに来ますから。」
運んできたスリムな女の子は、ウキウキしながら私達に伝える。
「ほら凛、ストロー使え。」
「あ、ありがとうございます。」
烈司さんが注文してくれたストローを、瑞希お兄ちゃんが手わたしでわたして下さった。
封を切ったストローが、紙製だったことで、ますます、このお店への好感度が上がる。
「お兄ちゃん、このお店、エコですよ。」
「うちも今月からプラスチックじゃねぇーだろう?」
「そうです!瑞希お兄ちゃんと同じで、地球に優しい・意識高い系ですね♪」
「たく、オメーは・・・」
ウキウキしながら言えば、ため息をつきながらも頭をナデナデしてくれた。
「仲いいですね~」
ドリンクを運んできたスリムなキャストさんに話しかけられる。
「あー、まぁ、仲いいな。」
「はい!自他ともに認めるブラコンです!」
返事をにごす瑞希お兄ちゃんをスルーして、自信満々に伝える。
「ぶっ!?ブラコ・・・!?ぷっくく・・・!」
「おい!?なに言ってんだ、凛!?」
「じじつです!」
どや顔で伝えれば、真っ赤になる瑞希お兄ちゃんと、口元を抑えるスリムなお姉さん。
〔★凛の自己申告、店員のお姉さんは笑いをこらえている★〕
「いくら事実でも、人前でブラコンブラコン言うんじゃねぇーよ!」
「ぶぶっ!否定しないって・・・!」
「あ!?」
スリムなお姉さんの指摘を受け、ますます赤くなる瑞希お兄ちゃん。
「・・・笑ってんすか?」
「ち、違います!すみません!」
「え~僕おかしいですか?」
「う、ううん!坊や達はおかしくないよ!」
「坊や『達』て、なんすか?それ、俺も含まれてんすか?」
「あ、い、いえ!すみません!し、失礼しました!仲が良くて素敵で~失礼しまーす!」
ジロリとにらむ瑞希お兄ちゃんに、肩を震わせながら頭を下げると、素早い動作で飲み物を置いて立ち去るスリムなお姉さん。
〔★瑞希の追及、店員のスリムなお姉さんは爆笑をごまかしながら脱出した★〕


