彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「よ・・・・よかったですね。お店に入れて・・・」

「たりめぇーだ、凛!!俺らを姉妹とでも思いやがったのか・・・ざけんなっ!!」



(いえ、たぶん私の方は・・・・・・・・・未成年だから止められそうになっただけだと・・・・・・・)



でもそれなら、瑠華さんが職場に呼べない私に名刺を渡すのは変だよね?



(・・・・・・・・まさか・・・・・・・・もっと年下にみられたってこと!?)



そういえば、カンナさん達から、第一中学の生徒だと・・・中学生だと誤解されたっけ・・・。



(けっきょく、同じ年だとわかってもらえてるかどうかわからないんだったな・・・)



あいまいな情報を思い出したこともあって、何とも言えない気持ちになる。



(もしも、バーのスタッフさんに、中学生ぐらいに見られたのだとしたら・・・・複雑なんですけど・・・・)



〔★おそらくその通りだ★〕



やめよう!マイナス思考はダメダメ!

考えてどうにかならないことを考えても仕方ない!

今するべきことは別にある!



(出来ることをしなきゃ!)



ここでおつまみか軽食が頼めるなら、ナッツ類を頼んで身長を伸ばすための自分投資をするとして!



「よしましょう、瑞希お兄ちゃん!誤解は解けたのですから、それで良しとしましょう!?」



私以上にへこんでいる大好きな人を、まずは励ましてフォローしよう!



「僕、瑞希お兄ちゃんほど、硬派な男は知りません!かっこいいですもん!!」

「凛たんの言う通りだぜ、瑞希?俺は瑞希の男らしさ、俺はわかってるぜ。」

「俺らだろう、烈ちゃん?俺も瑞希の勇ましさ、知ってるぜ?」

「同じく、男にしか見えんお前を女と間違えるとは、眼科に通う必要がある。」

「わはははははは!!瑞希は正真正銘の野郎だぜ~!!」

「ううっ・・・ありがとな、凛・・・オメーら・・・!」



〔★凛と仲間達からのエール、瑞希は立ち直った★〕