「わははははは!!ケンカがなくても、酒と女が楽しめりゃいいぜぇ~!!」
・・・どこを変えたのかわからない、見た目肉食系のワイルドな2枚目だけど、やってることは3枚目の・・・いつも通りの百鬼がいた。
あ、上着の胸元を、思いっきり開いてるから・・・肌の露出(ろしゅつ)は増えたかな?
とりあえず、みんなのコスプレは完了してた。
〔★変化に個人差がありすぎた★〕
「あのグループ、みんなかっこ良過ぎでしょ~!?」
「レベル高い!めっちゃ気になっちゃう~!」
「ねぇ、どうする?声かけちゃう?かけちゃう!?」
「無理じゃねぇ~!?見てるだけでもよくない?目の保養になる~」
(わかってるじゃないですか!見知らぬ女性の皆さん!!)
瑞希お兄ちゃんの可愛さ、カッコイイ可愛さは、国宝級!!
そのさわやかなお姿を見れば、思わず視線を向け、感想を述べたもなるでしょうとも♪
ホント、良過ぎるぐらいだもんね~♪
〔★その美しさゆえに、女性に間違えられる苦労がある★〕
「よし!全員集合で役者もそろったことだし~入るぞ!」
そう言って、瑞希お兄ちゃんがお店の中に入ろうとしたのだが――――――
「待て、瑞希。」
そんな瑞希お兄ちゃんを、烈司さんが静止する。
動きを止めてしまった。
「なんだよ、烈司?」
「俺が話す。」
「あんだと?」
「瑞希、『ふじこ』ちゃんの名刺を貸してくれ。そんでもって、凛たんを地上に下ろして大人しくしとけよ。」
「はあ?凛は下ろすけど、なんだよそれ?」
そう言いながら、つまんでいた私を下ろす瑞希お兄ちゃん。
「え!?下ろすの!?」
ショボーンとしながら地面に立てば、ドヤ顔の瑞希お兄ちゃんが烈司さん言う。


