彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「凛を見る目だけじゃなく、ホワイトな職場を見る目があるってのは認めるけどよーぶっちゃけ、ここのバー、流行りまくってるじゃねぇか?」



そう語るのは、さわやか癒し系に、可愛さを増量して、あざとさを+した瑞希お兄ちゃん。



「客足が悪いから、なりふりかまわず、凛に営業したとは思えねぇ。売上を上げるために、お子様にリクエストカードを渡したとは思えねぇぞ!?」



そう言いながら、私をつまむ力を緩めないところが、好・き♪

瑞希お兄ちゃんがプリプリ怒る度に、彼のサラサラな髪の毛がフワッフワッとゆれて可愛い。

さすがモニカちゃんと、モニカちゃんの選んだシャンプーとリンスとドライヤー!良い仕事してますねぇー♪



「聞いたまんまの通り、繁盛してんだよなぁ~だからこそ、凛たんみたいな可愛い子に、わざわざリクエストカード渡さなくてもいい感じだからよ。」



瑞希お兄ちゃんの言葉にうなずきながら答えるのは、チョイ悪風の色っぽいイケメンホストになった烈司さん。

元々男前だけど、烈司さんともLEONさんとも違う甘いマスクで笑うところが、なんだかとってもセクシーです。



「は!?つまり、最初っから凛ちゃん狙いってことだったのか・・・!?」



烈司さんの言葉に、清潔感漂う香りをまとわせた美形モデル風のモニカちゃんが猛々(たけだけ)しく反応する。



「そうだろうと思ったぜ!瑞希と連絡取れるのに、わざわざ凛ちゃんを間に挟む必要ねぇーもんな!凛ちゃんは俺が守る・・・!!」



きれいな肌を頬を赤く染め、その8頭身をおしゃれに着飾っている姿は圧巻(あっかん)である。



「ふん・・・・仮に凛道自身が目的であったにせよ、なかったにせよ、あったにせよ、やることは同じだ。」



ため息交じりでそっけなく言うのは、聡明で気品あるミステリアスな美男子になった獅子島さん。



「わざわざ、手の込んだ呼び出しをかけてくれたんだ。忙しい、この俺に、時間を作らせたこと、骨身にしみこませんとな・・・!」



眼鏡なしの状態で意地悪く笑われたら、美しくも恐ろしく見えてしまう。



そして――――――――