「凛を見る目だけじゃなく、ホワイトな職場を見る目があるってのは認めるけどよーぶっちゃけ、ここのバー、流行りまくってるじゃねぇか?」
そう語るのは、さわやか癒し系に、可愛さを増量して、あざとさを+した瑞希お兄ちゃん。
「客足が悪いから、なりふりかまわず、凛に営業したとは思えねぇ。売上を上げるために、お子様にリクエストカードを渡したとは思えねぇぞ!?」
そう言いながら、私をつまむ力を緩めないところが、好・き♪
瑞希お兄ちゃんがプリプリ怒る度に、彼のサラサラな髪の毛がフワッフワッとゆれて可愛い。
さすがモニカちゃんと、モニカちゃんの選んだシャンプーとリンスとドライヤー!良い仕事してますねぇー♪
「聞いたまんまの通り、繁盛してんだよなぁ~だからこそ、凛たんみたいな可愛い子に、わざわざリクエストカード渡さなくてもいい感じだからよ。」
瑞希お兄ちゃんの言葉にうなずきながら答えるのは、チョイ悪風の色っぽいイケメンホストになった烈司さん。
元々男前だけど、烈司さんともLEONさんとも違う甘いマスクで笑うところが、なんだかとってもセクシーです。
「は!?つまり、最初っから凛ちゃん狙いってことだったのか・・・!?」
烈司さんの言葉に、清潔感漂う香りをまとわせた美形モデル風のモニカちゃんが猛々(たけだけ)しく反応する。
「そうだろうと思ったぜ!瑞希と連絡取れるのに、わざわざ凛ちゃんを間に挟む必要ねぇーもんな!凛ちゃんは俺が守る・・・!!」
きれいな肌を頬を赤く染め、その8頭身をおしゃれに着飾っている姿は圧巻(あっかん)である。
「ふん・・・・仮に凛道自身が目的であったにせよ、なかったにせよ、あったにせよ、やることは同じだ。」
ため息交じりでそっけなく言うのは、聡明で気品あるミステリアスな美男子になった獅子島さん。
「わざわざ、手の込んだ呼び出しをかけてくれたんだ。忙しい、この俺に、時間を作らせたこと、骨身にしみこませんとな・・・!」
眼鏡なしの状態で意地悪く笑われたら、美しくも恐ろしく見えてしまう。
そして――――――――


