「よっしゃ!凛への見守り分担の確認ができたところで~オメーら、気合い入れなおしていくぜ!切り替えろ!」
「烈司さん。」
パンパンと手を叩きながら、切り替えを促すヘビースモーカー。
「わはははは!!上等よ!どこからでもかかって行くぜ!」
「オメーはかかって行くな、皇助!見張り役、よろしくな?烈司、伊織!」
「俺はいつでも大丈夫だ。けど、まめにフォローも出すからよ。」
「俺はそんな烈司のフォローもしよう。瑞希とモニカが主となって、相手へのアプローチをしてくれ。」
「OK。皇助の酒癖は、良い時と悪い時の差が激しいからな。」
「ターゲットはともかく、店には迷惑かけたくない。あくまで俺らは、良い客ぶらなきゃなんねぇ。烈司の評価通り、ここは店自体も良い。なぜなら―――――――・・・・・」
そこから瑞希お兄ちゃん達は、最終確認の詰めた話をし始める。
(大丈夫かな・・・・)
「見て見て!なにあの子達~!?」
そんなやり取りを聞いていた私の耳に、知らない声が届く。
「だっこなの?つままれてるの?キャハハ!」
「やだぁ~ちっちゃい子がさぁ~うふふ!胸キュンなんだけど~」
すれ違ういくつもの女性グループ達が、瑞希お兄ちゃん達をチラチラ見ながら通過していく。
瑞希お兄ちゃんのおかげ様で目立つ私。
いや、私というよりは――――――――
「すっごく、良い男の集団がいるー♪」
瑞希お兄ちゃん達が目立っていた。
(それもそのはずでしょうね・・・)
なんせ、私の周りにいるのは目の保養に良い男性達(!?)が終結してるもんね。


