知ってて悪いことはないけど、知り合ったばかりのお姉さん相手に・・・

それを退治するために『レディキラー・カクテル』を使おうと言う瑞希お兄ちゃん達の考えを消せなかったこと、政治家風に言えば『大変遺憾(いかん)である』心境であります。



「瑞希、車内で髪を染めるな。汚されてはかなわんから、カツラにしろ。モニカから借りろ。」

「へいへい、わかりましたよ~つーか、日産の車じゃねぇーんだな?モニカ、なんでもいいからカツラ貸してくれ。」

「やーね、みーちゃん!もち、貸すけど~なんでもいいなんて言わないでよ!フワフワ系か、ストレートか、凛ちゃんみたいなウルフか~ちゃんと選んでよ!イオリンもしっかり選んでるからこそ、ゴーンの悪事が世間に公表される前の高値の時に、車共々株券を売っぱらって利益にしてんだから~!みーちゃんも、それぐらいあざとくしましょ!はい、『サラマッシュ』ね!?」

「ふーん、よくわかんねぇけど・・・おしゃれガールのモニカが良いってんならそうするわ。つーか、烈司!ちょっと香水がきつくねぇーか!?」

「ははは!これでも薄めにしてんだぞ~!?けど、LEONさんモードは強でスイッチ入ってるけどな~♪」



そう言うなり、どこから取り出したのか、くしや香水や鏡を膝にのせてテキパキと動き始める職業・占い師。



「え!?マジですか烈司さん!?」

「わはははは!!マジだろーぜ、凛助!!俺様もマイペースにさせてもらうぜー!!伊織っ!スプレースプレー!」

「ほらよ。かけるのは、店についてからにしろ、皇助。というわけで俺は、普通の学生を通す。瑞希は、ベタベタのブラコンモードでいいな?」

「ベタベタは余計だよっ!兄貴として、弟を守るために戦うんだぞ!」

「戦うって、お兄ちゃん・・・!」



どうしよう!なんか大ごとになりそうで、不安が・・・・!!



(でも、ブラコンモードにしてくれるのは嬉しいなぁ~♪)



それなら、ラブラブしてもらえるかもー♪



瑠華さんには悪いと思ったけど・・・・・・瑞希お兄ちゃんに密着され、居心地がよかったので・・・今夜のところは、成り行きに任せようと思った。



〔★凛は抵抗することをやめた★〕








~元ヤン達は心配性!?ヤンキー、ある!アル!話!!~完~