「わはははは!!瑠華ってのが、肉食女子だったら任せとけー!!良さげなマブなら俺様が頂きだぜぇ~!!」
「ホント、やめて下さい!!!」
瑞希お兄ちゃんは良いけど!!
百鬼以外の先輩方は良いけど!!
百鬼の場合は、犯罪と直結じゃん!?
冗談でもやめてよ~!!
〔★瑞希達から凛への愛情表現、凛に精神的なダメージを与えた★〕
「うるせぇぞ、凛!隠し事は、やましいことはないんだろう!?だったら、面接しても問題ないだろう!?」
「そうですけど、瑞希お兄ちゃん!」
(調べ方に問題がある気がしてならない!!)
テテテン、テテテン、テテテン♪
そう思った時、瑞希お兄ちゃんのスマホのアラームが鳴る。
「あ!?いっけねぇー!もうこんなに時間たったんか!?かなり、長話しちまったな~ほら、凛!行くぞ!」
スマホをのぞき込みながら言うと、私へと手を伸ばしてくる大好きなお方。
「さっさと車に乗れ!俺の隣に座れ!!」
「いやです!」
いつもは彼の言いなりだけど、今日だけは従えない。
それで瑞希お兄ちゃんのキレイな目が吊り上げる。
「あん!?オイ、コラ!こりゃあ、初代命令だっ!来るんだよ!」
「や、やだよ!」
「ああん!?俺が行って、困ることでもあるのか、凛!?」
「あります!こんな!こんな瑞希お兄ちゃんを、お酒ときれいなお姉さんのいるお店なんかに連れて行ったら!!」
「なんだよ!?」
「アルコールのせいで、万が一のことがあれば!!」
「だからなんだ!?」
「瑞希お兄ちゃんが、お店の可愛い子に、瑠華さんにラブコールして、カップル成立でもしたら嫌なのです!!」
「なんねーよっ!!!お前そういう理由で、嫌がってたのかっ!?」
〔★凛が気にするのは瑞希だけだ★〕
「そうですが、なにか?」
「~~~~ばかっ!!」
真顔で聞き返したら怒られた。
「もっとマシな理由はねぇのかよ!?」
瑞希お兄ちゃんの怒鳴り声に合わせ、私の身体は獅子島さんが運転する車の後部座席に収納される。
「だって、それしかないでしょう!?」
呆れた顔をする瑞希お兄ちゃんに、負けじと言い返す。