「凛たんのためにも、瑠華ちゃんがどんな子か見極めなきゃな~」
「いえ、ですから烈司さん!瑠華さんは良い方ですよ!?」
「違うぞ、凛!まだ凛は出会ったばっかだから、営業スマイルの外面しか知れねぇ状況だ!」
「え、営業・・・!?」
瑞希お兄ちゃんの言葉に戸惑えば、彼はまじめな表情で語る。
「良い面しか見てねぇーてことだ!オメーは、龍星軍の4代目でもあるんだぞ!?4の数字が並ぶ、不吉なゾロ目高額の賞金がついてるのを忘れたんかっ!?」
「あ、忘れてました。」
「オイっ!!?」
〔★凛の危機感は低かった★〕
「忘れるなよ!そのせいで、関山に襲われて、関山が仲間になったんを忘れるなよ!?」
「すみません。瑞希お兄ちゃんに介護して頂いた恩は覚えております。」
「そういうことは覚えてるのかよ!?」
「はい!だって、すごく嬉しかったですし~感謝してますし~」
あーん♪して食べさせてもらったり~
いつもより甘えられたし~
(あんなに良い思いが出来るなら、また片腕が不自由になってもいいかも・・・♪)
〔★不謹慎で贅沢な考えだ★〕
「凛!オメーって奴は~~~テメーに都合の良いことしか覚えてないのかよ!?そういうところが、俺は心配なんだよっ!!」
「すみません。」
私を見ながら怒る瑞希お兄ちゃんに謝罪しつつも、「自分のために好きな人が怒ってくれてる現実」が嬉しくて、顔がにやけるのが抑えきれない。
この何とも言えない特別扱いと優越感♪
愛されてるからこそ、心配してもらえるのじゃないかって・・・・うぬぼれちゃいそう~キャッ♪
〔★すでに過大評価している★〕


