彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






「凛たんのためにも、瑠華ちゃんがどんな子か見極めなきゃな~」

「いえ、ですから烈司さん!瑠華さんは良い方ですよ!?」

「違うぞ、凛!まだ凛は出会ったばっかだから、営業スマイルの外面しか知れねぇ状況だ!」

「え、営業・・・!?」



瑞希お兄ちゃんの言葉に戸惑えば、彼はまじめな表情で語る。



「良い面しか見てねぇーてことだ!オメーは、龍星軍の4代目でもあるんだぞ!?4の数字が並ぶ、不吉なゾロ目高額の賞金がついてるのを忘れたんかっ!?」

「あ、忘れてました。」

「オイっ!!?」



〔★凛の危機感は低かった★〕



「忘れるなよ!そのせいで、関山に襲われて、関山が仲間になったんを忘れるなよ!?」

「すみません。瑞希お兄ちゃんに介護して頂いた恩は覚えております。」

「そういうことは覚えてるのかよ!?」

「はい!だって、すごく嬉しかったですし~感謝してますし~」


あーん♪して食べさせてもらったり~

いつもより甘えられたし~



(あんなに良い思いが出来るなら、また片腕が不自由になってもいいかも・・・♪)



〔★不謹慎で贅沢な考えだ★〕



「凛!オメーって奴は~~~テメーに都合の良いことしか覚えてないのかよ!?そういうところが、俺は心配なんだよっ!!」

「すみません。」


私を見ながら怒る瑞希お兄ちゃんに謝罪しつつも、「自分のために好きな人が怒ってくれてる現実」が嬉しくて、顔がにやけるのが抑えきれない。

この何とも言えない特別扱いと優越感♪

愛されてるからこそ、心配してもらえるのじゃないかって・・・・うぬぼれちゃいそう~キャッ♪



〔★すでに過大評価している★〕