彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)







脳内で好きな人の情報を更新していれば、再び烈司さんが静かにつぶやく。



「瑞希の言う通りだな・・・『ジン』が良いか、『ブランデー』が良いか・・・どっちか選んで作る2択・・・好み分かれるカクテルだったら面倒だな・・・。」

「面倒なら、最初からそう言うたくらみやめましょうよ!?」

「ねぇ、みーちゃん。『アレキサンダー』は『ブランデー』がいいのー?『ルシアン』は美味しいって飲んでるじゃない?」

「瑞希お兄ちゃんが美味しいと!?ど、どんなお酒ですか!?『ルシアン』って!?」

「やだぁ~凛ちゃん、食いつきよすぎるぅ~♪カカオ系のカクテルよーん♪とってもぉ、香りと味がすごくよくってぇ~両方楽しめるって感じなのよねぇ~♪」

「わはははは!!まさに、女が大好きなカクテルだよなぁ~瑞希ぃ~!!?」

「誰が女だコラ!!?誤解すんな、凛!ゆっくり飲みたいに時に飲むだけだ!」

「急いでる時は飲まないのですか?」

「一気に飲むと、酔いが早く回るんだ!材料の『クレーム・ド・カカオ』の味とニオイににダマされがちだが、『ドライジン』と『ウォッカ』がダブるんで入ってるんだよ!」



ドライジンとウオッカ!?

(どっちも、強いお酒で有名だよね!?)


「絶対、アルコール度数が高いとしか思えませんが!?」

「ああ、レシピ通り作れば『29度』だからな。」

「29度・・・・!?」


(って・・・強いのかしら?)


そもそも、まだお酒を飲めないから判断できない。



(料理で使うお酒は13度ってあったけど、口にするのはほかの調味料と合わせてからの味見ぐらいで、直接は飲まない。)


てか、みりんにもアルコールが入ってたはずだけど・・・

(みりんは、アルコールが13.5『%』って表示されてたけど・・・なにが違うの??)



〔★『度』と『%』、表示が違うだけで意味は『同じ』だ★〕