彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「れーちゃんの言う通りぃ~グラスの周りが塩だらけなの見たら、悪いイメージ連想しちゃうわぁ~悪女は疑い深いもーん。」

「悪女ってモニカちゃん!?言いすぎですよ!?」

「いやいや、モニカ他の言い方は悪いけど、信用しすぎるのは良くないぜ~凛たん?まだまだ、女の子の本質を見抜けてないぞ~?」

「烈司さんもまで言いすぎですよ!?てか、僕が聞いてることへの返事を下さいよ!」

「塩がNGって場合もあるからな。幸い、敵の好みは、『ケーキが大好き』だとわかってる。それを使わない手はねぇーぜ。」

「烈司さん、僕の質問への回答は!?やっぱり敵って言ってますよね!?僕の言葉聞こえてますよね!?」

「ケーキ系なら・・・『アレキサンダー』がいいか?チョコレートの香りを持つ『クレーム・ド・カカオ』に『生クリーム』と『ジン』で作る『チョコレートケーキ味のカクテル』を使えば、倒すのも楽じゃねぇーか・・・」

「無視しないで下さいよ!?てか、倒すってなんですか!?物騒なことしないで下さいよ、烈司さぁぁぁぁーん!!?」



〔★凛の2度目の問いかけ、烈司は再スルーした★〕



どうあっても、私の質問に答えようとしない男前の先輩。

ならばここは天下の宝刀。



(初代龍星軍総長に頼るしかない!!)

「お兄ちゃんっ!ねぇ、瑞希お兄ちゃんからも、何とか言ってくださいよ!」

「おう、任せとけ。」



私のお願いを受け、伝説の最強暴走族のヘッドは言い放った。



「烈司!俺は『ジン』よりも、『ブランデー』で作ったの方が『アレキサンダー』好きだ!」

「材料についての指摘ではありませーん!!」


(と言いつつも、瑞希お兄ちゃんは『ブランデーで作るアレキサンダーが好き』っと・・・!)


私が望んだツッコミではなかったけど、瑞希お兄ちゃんの情報が手に入ったのはラッキーだわ♪



〔★みんな自分に正直に生きている★〕