「やっぱり!なにが『そうだな』、ですか!?『ウオッカ』って、中国発の新型コロナウィルスが発生した際に、予防対策で消毒液が不足した時に、急きょ薄めて使われたほどのアルコールですよね!?そんなアルコールを、いくらお酒を扱うお店で働いてるとはいえ、いきなり瑠華さんに飲ませる気なのですか!?絶対、美味しくなさそう!」
「ば、ばか!ストレートで飲ませるか!ちゃんと薄めたカクテル系でおごるって言ってるだろう!?凛が知らないだけで、世の中にはウオッカといろんなジュースや炭酸を割って作った甘くて美味しいアルコールが、ドリンクレシピが、いっぱいあるんだぞ!?」
「だったら、他のカクテルでもいいのではないですか!?なぜ、ウォーズマンの必殺技と同じ名前のカクテルをチョイスしますか!?」
「ぐっ!?そ、それは・・・」
私の問いに、言葉を詰まらせる瑞希お兄ちゃん。
(これは何かある!!)
そう思ったので追撃した。
「あえて『おねだりドリンク』として、選ぶ理由はなんですか?」
「えーと、それはその~・・・」
意味もなく、ウォーズマンの必殺技のドリンクを勧めるはずがない。
「なんですか?」
「それはだな~」
「なんなのですか・・・!?」
「あ~・・・・」
「ぶっははは!ハッキリ言ってやれよぉ~瑞希ー?」
「れ、烈司!」
「どういうことですか、烈司さん?」
私たちのやり取りを見ていた烈司さんが、爆笑しながら教えてくれた。
「つまりな、凛たん、『クズで外道な男が、女にエッチなことする目的の時に飲ませるアルコール』なんだぜ~♪」
「はあ!?」
(クズが、エッチな・・・はああ!?まさかっ!?)
「わざと酔わせて、悪いことする目的で、飲ませるお酒ってことですか・・・!?」
「大正解♪俺らは『ターゲットを酔いつぶして本性をさぐる』ために使うんだけどよぉ~いたずら目的で使うやつ多いから~凛たんなんか、自衛のためにも覚えとこうな~?」
「絶対に忘れられられませんよ!!?」
〔★良い子のはみんな、大人になった時のお酒の席では注意しよう★〕


