「瑞希~キレんなよー?凛たんがモテるのは仕方ないだろうー?」
「うるせぇ!オメーらマジでついて来る気なら、遊び気分は捨てろコラ!!」
「わかってるって~瑞希も凛たんへの激おこ捨てろよ~?そんじゃ、車で行こうぜ~運転は伊織でよろしくぅ~!」
「そうよ!可愛さ余って、可愛さ1000倍!!凛ちゃんを愛してるから!憎めないからこそ、歯がゆいわぁ~!この女泣かせっ子ぉ~~~!イオリン、運転させてごめんねー?」
「わはははは!!だってよぉー伊織ー!?オメーこのままじゃ酒飲めねぇーな!?」
「言われんでも俺が運転する。酒を飲むつもりもない。酒は頼むがな。」
「え!?飲まないのに、お酒を頼むのですか、獅子島さん!?」
「バーに行って酒を飲まんわけにもいかんからな。頼めば、店側の利益になる。」
「な、なるほど・・・!!」
(それなら、飲酒運転も防げるし、お店の人からも嫌な顔はされない・・・!)
だけどそれだと――――
「『フードロス』になりませんか・・・?」
「ならん。」
恐る恐る聞けば、はっきりと断言される。
〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
フードロス:別名『食品ロス』と言って、食べれるのに捨てちゃう飲食物のことだよーん☆彡
「え!?でも、注文した獅子島さんは・・・飲まないのですよね?」
「だからと言って、イコール廃棄と考えるな、凛道。俺が頼む酒は、ガールズバーの店員への『おねだりドリンク』だ。」
「お、『おねだりドリンク』って、なんですか??」
初めて聞く言葉の意味を問えば、眼鏡の先輩は教えてくれた。