「凛ちゃんどういうこと!?もうキャバ嬢とホステスに興味を持っちゃったわけ!?」

「誤解です!てか、お店はガールズバー!!」

「いやいや、凛たん!このガールズバー、会員制なんだけど?会員になっちゃったの?」

「え!?会員制!?」

「あるいは、名刺を渡した女の方が誘ったのかもな。凛道、誘いに乗って受け取ったのか?」

「ち、違います!これ、瑞希お兄ちゃんにって~!」

「ああん?だったなら何で、俺に早く渡さないんだ?いつまでも持ってんだ、オメーは・・・!?」

「いえ、それは!」

「俺宛なら、すぐ渡すだろう?」

「いやですよ!瑞希お兄ちゃんに渡したくなかったから!」


興味持たれちゃ困るから!


そう言うつもりで言ったのに――――――――




「つまり、俺に隠れて、コソコソ行くつもりだったのかぁ―――――――!!?」

「なんでそうなるんですかぁぁぁぁ!?」




相手には伝わらなかった。



〔★逆に、悪い方向に勘違いされた★〕


(とんでもない誤解をされちゃった!?)


そう思い、正しい情報を伝えようとしたのだけど・・・・



「凛・・・・ちょっと、詳しく話してもらおうか・・・・!?」


ガシッ!!


「えっ!?」



笑顔で殺気立つ瑞希お兄ちゃんに、問答無用で肩をつかまれる。




「これが普通のガールズバーならいいけどな、会員制だぞ・・・!?わかってんのか、オイ?」

「だ、だから!どうしてそんなに怒るんです!?瑞希お兄ちゃん!?」

「高千穂の代わりにキレてんだよ!」

「なぜカンナさんが出てきます!?」

「凛ちゃん!どういうことよ!?」

「烈司、この店の仕組みは?凛道でも入れるのか?」

「入れるな。このお店は、勤めてる女の子の名刺を持ってれば、紹介なしでも入れる仕組みだったからよー」

「わはははは!そりゃあいいなぁ!今夜、仕事終わりに行ってみっかぁー!?」

「当然よっ!凛ちゃんを逆なんする女の顔、しっかり拝んでやるわ!」

「よかろう。レポートも終わってる。」

「わはははは!!決まりだなっ!!」

「ちょ、ちょっと、みなさん!?」

「凛!!テメー高千穂がいるのに浮気かっ!!?」

「ご、誤解です、お兄ちゃん!!」

「それを聞くために、こっちにこーい!!」


「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!?」




こうして私は、般若顔の瑞希お兄ちゃんによって瑞希お兄ちゃんの部屋へと連れ込まれた。







~対人運上昇!?喝斗毘(かっとび)すぎる巡り合わせ!!~完~