祝い事大好きなオーナーが店を閉じたとたんに、騒ぎ出すからだ。



『まったく、萌衣さん毎年すみません。』



その迷惑なオーナーの孫である俺。
毎年、31日にお店を手伝ってくれる1つ上の萌衣さんも、家でゆっくり年を越したことはない。



「いやいや。
どーせ家に帰っても1人だから。」