『あぁ今年も無理だった~』



「ですね~」



ゴーン ゴーンと遠くで鳴り響く除夜の鐘を聞きながら、お店の戸締りを確認する。



毎年10時にはお店を閉めて、家で年を越すと決めているのにその目標を達成したことは一度もない。