張り切ったり、慌てるとろくな事がない。失敗ばかり。
せっかくいい所を見せようとしたのに、これだと
自分の事しか考えていない嫌な女になってしまう。

「……すみません。睦月君も…ごめんね?」

私は、しゅんと落ち込みながら謝った。
後ろに座っている睦月君は、きょとんと首を傾げた。
意味が分かっていないのかもしれない。

「それで、睦月が乗れそうな乗り物とかないのか?
せっかく行くのなら何か乗らないと意味がないだろう」

えっ…?
私は、慌ててガイドブックを見る。
あ、それならこれとかいいも……。

「そ、それならペンギン観覧車とかいかがでしょう?
ペンギン・メリーゴーランドやペンギン南極船も
人気らしいですよ。どれも年齢制限がありません」

「睦月。どうだ?お前…乗りたいか?」

先生は、運転しながら睦月君に尋ねると
睦月君は、コクリと頷いた。どうやら乗りたいらしい。

「らしいぞ。なら乗るのは…まぁ決まったな」

「ほ、本当ですか!?」

やった~受け入れてくれた。嬉しい…。
先生のフォローで乗り物は、無事に決まった。
これでひとまず安心だ。

「まぁ睦月の場合は、こういう遊園地に行くのは、
初めてだから、あまりピンと来ないかもしれないな」

「えっ?初めてなんですか!?」

すると睦月君は、遊園地に行くのが初めてだと言い出した。
私は、驚いてしまった。
えっ?そうなの……あ、だからあんなに行きたいか?と
聞いても無反応なんだ?