今日、私は死にました

兄達は目の前で泣いている

私は笑っています。

これは、私達兄妹の物語です。


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余命宣告される3日前


裕「美貴ー!そろそろ起きろー!」

「後五分!」

健「お前の好きなATS出てるぞ」

「え!?マジで!?」


布団を勢いよく剥ぎ15段の階段を5段飛ばしで
リビングへ向かった

一樹「おはよ、どうした?そんな急いで」

「ATS出てるって聞いたから!」

翔太「さっきからテレビに見てたけど出てないよ?」

「え!?.....健にぃ!!!」

健「お前が起きないのが悪いわ!」

「あっかんべー!」

涼「美貴、ご飯食べちゃって。片付かない」

睨まれた

「皆んなでウチをいじめた!哲にぃ〜!」

哲「よしよし!こら!お前ら!いじめんな!」

6人「いじめてないわ!」

「ベーー!」

しばらく哲の胸の中にいる

唯「美貴ー!学校ー!」

外から親友の唯の声が聞こえた

「え!?唯!!もうそんな時間!?行ってきます!」

哲の胸の中から出た

そしてマッハ20で制服に着替え玄関に向かう

涼「ごはんは?」

「あー、いらない!」

裕「気をつけてな」

「おぅ!行ってきまーす!」

勢いよくドアを開け唯の元へ

「ごめん!遅れたー」

唯「もー!今日は弁当の日だよ?」

「あぁ!!にぃちゃん達に言うの忘れてた...」

唯「しょうがない、半分あげるよ」

「ありがとうー!唯ー!最高の友だー!」

唯「その代わり、今日タピオカ奢ってね?」

「はいはい!(300円のにしーちゃお🎵」

唯「1000円のやつだからね?」

「げっ!高いよー」

唯「じゃあお弁当あげない!」

「分かったよー払うよー」

唯「うしっ!」


少し歩いて、学校に着きそうな時

「うっ...」

心臓の部分を両手で強く抑えて膝から座り込んだ

唯「美貴!?どうしたの!?大丈夫?どこか痛いの!?」

「う...ううん大丈夫だよ...」

刺されたような痛みが走る

「はぁはぁ...うぅっ....」

唯「救急車呼ぼ!」

「大丈夫だって.....行こ」

唯「本当に?無理しないで....」

心臓を抑えながら歩く

唯「大丈夫?やっぱり救急車呼んだ方が...」

「平気!さっきよりは落ち着いたから!」

唯「そぅ...やばい時は言ってね?」

「うん!ありがとー」

ここからは何もなく学校を無事終えられた