一瞬、誰が撃たれたのか分からなかったがあたしの体が傾いた時悟った。
撃たれたのは他の誰でもない、あたしだと。
和真はその場に項垂れた。
何故撃たれたのか分からない。
銃口は確かに洸に向いていた。

皐「嘘だ、そんな」
洸「藍、藍!」

床に体が着く前に抱き止められた。
ゆっくりその場に座った洸はあたしの腹を抑えた。
きっと、今抑えてる所が撃たれたんだろう。

洸「あいつは直前まで俺に向けていた。殺されると本能で悟ったアイツは藍を撃った」

焦りながら説明をする洸は泣いている。
あたしは手を伸ばして洸の頬に触れた。

藍「泣くなよ。し...なねぇって。みっともねぇな洸は」

警察が来て慌ただしくなった。