華麗なる人生に暗雲はつきもの





 仁は話は終わったら用はないと言わんばかりに、佳苗たちがいる公園へ向かい。


 俺は姉貴の家へと急ぐ。


 何の心配もしていないが、気になるのは当然。


 自分の両親と水野の初対面なのに俺は邪魔とお袋に言われる始末。


 どう考えてもおかしい。


 だが、俺の家族は結婚に賛成しているし、水野の人当たりの良さは折り紙つき。


 邪魔者扱いを受けた俺は仁の呼び出しを優先させたわけだ。


 俺が姉貴の家に着いた頃、何故か水野の手料理が振る舞われている最中だった。


 妊婦をコキ使うなと怒ったら俺が水野に叱られた。


 アシスタントをしていた妹の美玖を追い出して俺が代わりを務める。


 水野の機嫌は良さそうだ。


 負の感情を表わすタイプじゃないがおそらくは。


 水野の手料理はお袋の変な料理を食べて育った榊田家を唸らせるなんてわけない。