次の日、水野と親父たちを姉貴の家で会わせた。
何故、姉貴の家なのかと言えば、俺は仁に呼び出されていたから。
水野にとって、仲の良い姉貴や美玖がいたほうが良いという判断だ。
「明日、頑張ってね」
茶を用意すると佳苗はあかりと一緒に出掛けて行った。
あかりは、俺の結婚には泣いた。
でも、今は生まれてくる俺たちの子供に興味があるらしい。
俺に水野は元気かと、第一声で尋ねてきたくらいだ。
その無邪気さに救われる。
あかりと話している瞬間は、何もかも厄介なことを忘れて、ただひたすら妊娠が確定したあの時のように素直にただ喜べる。