華麗なる人生に暗雲はつきもの





 俺は休日のたび、水野を遊園地や水族館に連れ出した。


 あかりと一緒ではなく、二人きり。


 手を繋いで、水野の笑顔を見て俺は思うのだ。


 どうして今まで俺はこんな楽しいことを放棄していたのだろうか。


 色んなところを回り、水野は俺のものだと宣伝して回れるのだ。


 もちろん贈物をたくさんした。


 カバンや洋服、靴……


 財布や時計も良いな、っと思ったら水野は困惑しつつ断られた。


 宮野にその話をすると。



「当然でしょ。あんた、貢ぎ男になってる。私なら大歓迎だけど、小春はそういうタイプじゃないでしょ。イベントの時に頑張りなさいよ。それに休日のたびに出かけるなんて疲れない?働いてへとへとなんだから家でゆったり過ごすのも良いんじゃない?むしろ今までそうだったんだし、いきなり毎回、デートらしいことされてもね」



 なるほど、俺は張り切り過ぎたらしい。


 だが、これまで節約の人生で金はある。


 それならば、遠出には車は必須だと車の購入を決めた。


 助手席は水野のものだから選ばせた。


 だが、水野の趣味というより俺の趣味を考えて選んだのでは?と疑わしい車を選んだが。


 水野のプレゼンを聞く限り、納得がいく理由でその車をキャッシュで購入。