高校2年生の時大好きだった彼は名家の御曹司だったため、平凡でサラリーマン家系の私との結婚を許してもらえず、彼は親が決めた婚約者と政略結婚した。

そして、その2週間後に旅行に出かけていた私の両親と弟は不慮の事故で亡くなった。

大好きだった彼を失い、私のかけがえのない家族まで失った私は失意のどん底にいた。

不慮の事故だったため、保険会社から多額の慰謝料を貰ったが大切な家族を失った悲しみが消えることはなかった。

それまで学校に通い、放課後はバイトをしていたが何もする気が起きなくてただ家に引きこもっていた。