なんて自慢話みたいに言ってるんだ?
私は創ちゃんをにらんだ。
自慢話なんて聞きたくない!
って意味を込めて。
創ちゃんはそれを感じとったのか。
急に静かになった。

「………花宮さん!」

突然、羽山君に呼ばれて振り返った。
羽山君はなぜか慌てている。
というより………顔が真っ青だ。

「どうしたの!?」

私はギョッとした。
羽山君………なんか汗を出てきてるよ!
本当に何があったの!!
私がオロオロしていると羽山君はうつむいて言った。

「………もうあそこにいるのは限界です!」

と私に聞こえるように言った。
でもちょっと声が小さい。
あそこにいるのは限界ってどういうこと?
私はちょっと考えた。
それでハッとした。

「………っ………!!」

羽山君は創ちゃんのことあまり好印象を持っていないんだった!
しかもボールを投げられてそのあとはすごい暴言を吐かれて………。
すっかり忘れてた。
だって………二人最近仲いいように感じたんだもん!

「ごめん………羽山君。私………気がつかなかった」

「わかってくれましたか!?」

あぁ………羽山君がみるみるうちに輝き始めてる。
そして笑顔がまぶしい………。