「ここでいいかな?」
話をしたかった。
お礼も。
だから私の家に呼んだ。
創ちゃんは馴れているからともかく問題は………。
「え、花宮さんの………お家………?」
羽山君だ。
羽山君はガチガチに固まっていた。
わかりやすいほどに笑顔が固まっていた。
無理やり作られた感じの笑顔。
やっぱり………無理かな?
「創ちゃんは先に座って待ってて!」
「おー。恋の部屋?それともリビング」
「………リビングで!」
私の部屋はなんだか………恥ずかしい。
創ちゃんは馴れてるけども今回はダメ。
だって羽山君がいるんだもん!
「羽山君、大丈夫だよ?深呼吸してみよ!吸って吐いて………」
「………すー。はー」
「そうそう!」
羽山君は私の言った通りに深呼吸をしている。
やがて落ち着いた羽山君。
「じゃあ案内するね。こっちだよ」
「………はい」
羽山君は私の隣に並んだ。
………可愛い。
そう思ってしまう。
リビングにつくとそこには創ちゃんがソファーに座っていた。
しかもすっごいくつろいでる………。
まあ、いいけどさ。
「小鳥遊君は花宮さんのお家に来たことあるんですか?」
「おー、当たり前だろ!だって俺ら幼なじみだし!何回も来たことあるぜ!」