夏休みに入る一日前の出来事。
私は………創ちゃんと約束をした。
それは………。

「サッカーの試合みに来てよ!絶対だぞ?」

「うん、わかった!楽しみにしてる」

サッカーの試合って何日だったっけ?
七月中にやるってことはわかってるんだけど。
日にちまではわからないな。
でも創ちゃんに聞くのはなんだな………。

「あ、羽山君!」

羽山君がいた。
私は羽山君に駆け寄った。
もうすっかり元気そうだな、羽山君。
よかった。

「どうしたんですか、花宮さん?」

「えっと、サッカーの試合っていつやるかわかるかな?見に行くんだけど………日にちがわからなくて………」

羽山君はちょっと焦った。
もしかしたらわからないのかも。
まあ、そうだよね………。
羽山君、部活やってないっていってたし。

「わからなかったら大丈夫だよ!」

あまり困らせちゃダメだよね。
迷惑も。

「わからなかったら誰かにまた聞けばいいんだし!だから………」

全部言い終わらないうちに羽山君が言った。

「七月二十一日です。場所はこの学校のグラウンドでやるみたいです」

「そうなんだ!ありがと!!そう言えば場所も知らなかったな〜」