「里奈さんがお洋服貸してくださるんですか?」



「ああ。それでそのまま里奈の家行って、お前は里奈と一緒にドレスに着替えて暴走の前に俺らと合流して、そこでお前のお披露目だ。」



そうでした、今日は暴走の日。



そして私のお披露目の日ですわ…。



「あの…」



「麗花さん、どうかしましたか?」



「仮の姫の私が、いいのでしょうか…お披露目や暴走に参加させていただいても…。」



私は本当の姫ではないのに…



「なーに水くせーこと言ってんだよ!俺らはもうお前のこと姫だってとっくにおもってるぞ!」



え?



「そうですよ。俺らみんな麗花さんを守りたい、って思ってますよ。」



「こーんな可愛い姫を持てて、俺らは超嬉しいよー!!」



優しいお言葉をかけてくださるみなさん。



安心して少し泣きそうになってしまいましたわ。



みなさん本当にお優しい方々だこと。



「っありがとう、ございます」



私、みなさんに出会えて本当によかったですわ。



みなさんと一緒にいられて、私は一番の幸せ者です。