と、笑われてしまいました。



「きょ、恭也さんが離してくださらないからです…。」


「離して欲しいのか?」



そ、そう聞かれてしまうと…



離して欲しくないですけど…。



「その聞き方はずるいですわ。」



そうムッと恭也さんを少し睨むと、恭也さんはフッと笑って私の頭を撫でてくださいました。



朝から心がポカポカとあたたかいですわ。



「それでは、私はみなさんの朝ごはんを作りにいくので、恭也さんはゆっくりしていてください。」



そう言って恭也さんのお部屋を後にしまして、2階のリビングへと行きました。