腹黒幼馴染みの溺愛が止まらない。


潤んだ瞳、上目遣い、真っ赤な顔……

本当にヤバイ…

出来れば芽衣の看病をしたかったが、そんな余裕も無いので一旦廊下に出よう。

「ごめん芽衣、ちょっと一旦廊下に出るね」

「えっ…何で?…離れないで。お願い」

………いや、本当に限界だから……

「ごめん芽衣」

…………早く出よう。

そう確信した時、

「……つーちゃんは、私の事……すき?」

何でそんな事言うの?とも言えず、

質問を返す余裕くらいならある。

うん。好きだよ」

答えは決まっている。好き以外、答えは無い。

もちろん恋愛感情としての好き。

「……それは、ただの幼馴染みとしての「好き」でしょう?……」

芽衣は、何を言いたいんだ?

「…私は、違う。…幼馴染みとしても好きだけど……」

その先は、芽衣が何を言おうとしてるのか、俺には予想が出来なかった。だが、

その先の言葉が、ずっと俺の待っていたものだったなら、俺は間違いなく世界一の幸せ者だ。