とっくに一時間目は過ぎていた。
苦しそうな、芽衣……
顔は真っ赤で、はぁはぁ…と、している。
出来るものなら変わってあげたいくらいだ。
「…つー……ちゃ…ん」
ん?…どうやら芽衣の意識が戻ってきたようだ。
「大丈夫?芽衣。急に倒れるからびっくりしたよ。」
良かった…と安心したのがつかの間、
「…これ夢?かな?夢の中でもつーちゃんに会えるなんて嬉しいっ」
どうやら芽衣は今、これが夢の中だと思っているらしい。
………いや、それにしても可愛い…
真っ赤な顔をしながら、自分では気づいて
いないだろう上目遣いもしてきて…
