「・・・んー、おはよ。」

「おはようございます。麗華お嬢様。朝食の準備ができております。」

「わかった。支度したら下に降りるわ。」


私は、早乙女麗華(さおとめれいか)17歳。藤白《ふじしら》学園に通う高校2年生。一応財閥の娘なんだ。あと私には2つ上の兄がいるからいつかは政略結婚して嫁がなければいけないんだ。まあまだ先の話だろうけどね。

「麗華様ー急いでくださーい。」

あ、遅刻しちゃうから急がなきゃ。