「うん、そうなの。空くんに誘われて見学させてもらってたんだぁ」
「美憂、俺のドリブルちゃんと見てた?」
空くん、という単語に反応したのか、私たちの会話に入ってきたのは空くんその人。
「見てたよ!すごかった!!!」
空くんっていつもニコニコして優しくて面白いから、真剣な顔でボールをつく姿は惹かれるものがあった。
これが世にいうギャップ萌えってやつなんだろうなぁって思うほど。
「だろ〜!…よければまたきなよ、練習」
「いいの!?」
空くんも唯斗くんも、いつも私といるときとは違う顔をしてるから見るのは楽しかったし、
なによりも、橘くんがバスケをしてるところは、ほんとにほんとにかっこよくて、ますます好きになった。
また見れるなら見たいって思ってたところだったから、空くんからのお誘いは純粋に嬉しい。

