でもやっぱり、空くんも唯斗くんもあずちゃんも、3人とも大好きだからずっと一緒にいたいなぁ。
「美憂、いまみた?」
「うん、空くん凄かったね」
バスケのルールとかはあんまり詳しくないけど、空くんの今のゴールがすごかったことはわかる。
今は紅白戦をしてて、二つのチームに分かれて戦っていて。
空くんにパスが回ったかと思うと、相手をドリブルで3人抜き、華麗なレイアップシュートを決めたのだ。
バスケ経験者のあずちゃんはなんだか楽しそうで、ずっと目をキラキラさせている。
「え、まって」
「やばいかっこいい…」
隣で目を輝かせているあずちゃんをみていると、そんな声が聞こえてきて、もう1度コートに目を戻す。
「やったな、はる!」
空くんに頭を撫でられる橘くん。
え…もしかして、私がみてない間に橘くんが活躍したの!?

