今度こそあずちゃんに呆れられるかもしれないせど、自分で自分を勇気付けられるほど、私は自分のことが好きじゃなかった。
あずちゃんは、私のことを褒める天才だから、少しでもここにいていいって自信が欲しい。
そんなこと思うなんて、卑怯だなんてわかってる。
「そんなに、軽い気持ちだったの？」
あずちゃんの問いかけに、優しさがこんなにも感じられるから、
私はいつでもあずちゃんに頼ってしまいたくなる。
本当はそんな自分を変えたいけど、あずちゃん離れできる日は当分やってこなさそう。
問いかけに2回首を振れば
「美憂の気持ちの大きさは、美憂が一番分かってるでしょ」
そう言って頭を二回撫でてくれた。
やっぱり、こう言うところが大好きだ。
橘くんを思って辛くなるのも、
会いたくてどうしようもなくなるのも、
しょうもない嫉妬をしてしまうのも、
それだけ橘くんが好きだから。
