橘くん、今日もすきです



「…じゃあさ、」




そう声を発したのは空くんで。


さっきコンビネタをした時とは打って変わって、真剣な表情になっていた。



「放課後、バスケ部の練習見にくれば?」



続けて言った言葉になぜか空くんの頬が赤くなっている気がするけど、それよりも私は空くんの提案が気になって。



たしかに、クラスの女の子がバスケ部やサッカー部の練習を見に行こうなんて話してるところを見かけることもある。


なんで今まで考えもしなかったんだろう…。



バスケやってる橘くんなんて、ぜーーーったいにかっこいいのに!!


だからもちろん返事は、




「いく!絶対行く!むしろ行かせてください!」




そんな私の威勢が良すぎる返事の後に続いた




「よかったわね、空」

「うるさい…」

「??」




あずちゃんと空くんの会話の意味は、よくわらなかったけど…。