「あずちゃん〜〜〜っ!私…だめかもっ!」
「えっ、、!どうしたの、なんで泣いてるの美憂!」
「私ね」
「うん」
「2週間も橘くんに会ってないの」
「…」
何も言わないあずちゃんに、飽きられちゃったかな、と一抹の不安を覚えるけど。
でも、私にとって橘くんに会えないっていうのは一大事で。
ほんとうなら、1日1回は橘くんに好きって言いたいのに。
1日1回と言わず、ずっと橘くんと一緒にいたいのに。
好きな人に会えないのは、こんなにも辛い。
それもこれも、私たちの学年が違うからだ。
もういっそのこと、留年でもして、橘くんと同じ学年になっちゃおうかな。
あ、でもそしたら、あずちゃんと空くんと唯斗くんと違うクラスで違う学年になっちゃうのか…。
それは嫌だな、なんて。
真剣に考え始めた私の頭にぽんっと小さな衝撃。