一応、っていうのは多少引っかかるけど、それどころではなくて。


基本返信しないって言ってたのは橘くんで。

私はその橘くんの言葉を信じてたから、当然返信なんてこないものだと思ってたのに。

まさか、返事が来るなんて。


しかも、わざわざありがとうございますって。


…嬉しい、どうしようもないくらい。

好きな人から返信が来るって、こんなに嬉しいものなの…?





「好きだよ、大好きだよ橘くん……」



何度目だか、自分でもわからないほど言ってきた告白は、部屋の空気に吸い込まれていった。