「あずちゃん、いつも言ってるけど、私は可愛くなんか…!」

「はぁ〜〜」



私が言葉を発し終わる前に、言葉の続きはあずちゃんの盛大な溜息によってかき消されてしまった。



あずちゃん、そんな大きなため息ついたら幸せがばいばいしちゃうよ…??



なんて心配を言えば、また大きなため息をつかれかねないから心の中に留めておく。


これ以上あずちゃんから幸せがバイバイしちゃったら困るし…。




「なんで美憂はそんなに自分に自信ないのかな〜…」




考え込むようにうーんと唸っている。


やっぱり、あずちゃんってどんな表情でもかわいい。





「別に自信ないわけじゃないよ?」





あずちゃんから見たら、私はそんなに自信がなさそうなのだろうか。


まあたしかにマイナス発言がちょっとだけ多いのは自覚済みだけどさ!





「私はほんとに思ってることを言ってるの〜!!」




ちょっとだけ頰を膨らませて少し拗ねてるフリをして言った。