「咲良どうしたの、めっちゃ調子いいじゃん。」 二回戦が終わった時、結依があたしにそう声をかけてくれた。 「えへへ、体軽いの。」 「小手冴えてるね。」 一回戦も二回戦も得意の小手で2本取った。 「あと4回、勝つよ。」 「うん。」 優勝まであと、4回勝たなきゃいけない。 でも、いける気がする。 少しずつ道が見えてきた。 「絶対に優勝する。」 「よし、準備しよ。」 「はいっ。」 次の試合も絶対に勝つ。