途中公園のトイレの鏡で自分の顔を見たら、すごい顔してた。 目真っ赤、こんなの誰が見ても泣いたって分かる。 しかも今からじゃ、遅刻。 余計注目浴びるじゃん。 「よし!」 あたしは鏡を見ながら、自分の胸をポンと叩いた。 「強くなれ。」 強くなれ、前砂咲良。 強くなって、前向いて生きろ。 強く生きろ。