「…………はあっ……。」


どうしたら、いいんだ。


そんな時、俺の様子がおかしいと感じたのか渚が近くにやってきた。



「誠也?どうした?」


「急変して…やばいかもって………。」


全然頭が回転してない俺に向かって渚が


「何してんだよ!早く行ってやれよ!」

そう叫んだ。


そして、良いタイミングで職員室から武道場に戻ってきた監督に走って近づき


「監督!咲良の容態が急変したみたいで、誠也を車で病院で連れてやってくれませんか」

そう頼んでくれた。


「ああ、分かった。行くぞ、誠也。」

「…………はいっ。」


「荷物が多くてあと1人しか乗れないが誰か行くか。」

監督がそう声をかけた瞬間


「結依!行って!」

そう愛が声を出した。



「えっ?でも…………。」


「いいから!早く!」


そうして、俺と結依は監督の車で病院に向かうことになった。