「よし、じゃあそろそろ終わりにするか。」
引退式も終盤に入って、もうすぐ終わろうとしていた時だった。
〜〜〜♪
携帯が鳴って、咲良という文字が表示された。
いつもなら、少し緊張して出るのに
どうして今日は何も考えず、
相手は咲良だと思ってしまったんだろう。
「もしもし?咲良?どうした?」
『誠也くん!?あのねっ、さくらがっ、ようだいがっ、きゅうへんしてっ………』
相手は咲良じゃなく、おばさんで
すごく焦ってて泣いているようで
俺もどうしたらいいか分からなくなった。
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