闇に堕ちた世界

紫「あぁーだるっ」
車で学校に向かいながらそんなことを話す。
高「学校行く意味あるか?俺たちに」
昨日本部に戻った後、ボスに話した。高峰と紫苑に来る仕事を全て私に回して欲しいと話した。元々そんなに依頼が多いわけじゃなかったし、このまま2人が光に染まれば必然的に殺しを遠ざけるようになるだろうから早いうちに殺しに触れさせないようにしておいた。
寿「まぁ、最近休みもなかったしちょうどいいんじゃねぇか?」
高「休みか……」
紫「確かに……僕達に休む暇なんてなかったもんね」
車から降りて屋上に向かう。
ガチャ
砂「あ!来たね、3人とも」
高「まぁな、来たくなかったけど」
砂「ていうか、フード外せば?暑くないの?」
紫「暑いけどさ…太陽にあたる方がきつい」
やっぱり馴染むのは早いなぁ…。学校に行かせて正解だった。学校に行かせるようにしたのは私とボスの考えだった。私たちはもう時期18歳になる。そうなれば、立派な大人だ。18歳を超えれば、どんなにもがいても表社会には戻って来れなくなる。戻ろうとすれば殺される。だから今のうちに2人には選択する時間が必要だった。あの2人は心のどこかで闇に染まりきれなかった。家族に強い憧れを持つ紫苑、普通の生活に憧れる高峰、2人共今だって希望を捨てきれないでいる。だからこそ私は計画を実行したのだ、光を取り戻してあげるために。
花「なにか考え事ですか?」
1人離れたところにいた私に話しかけてきた。
寿「まぁな。あいつらもこうやって見るとただの高校生だなって思ってさ……」
花「そうですね、昨日までの2人とは別人みたいです。」
寿「正体を明かして気が楽になったんだろ…いつものふたりだ、私にとっては。」
花「あなたは、僕たちのことをどこまで知ってるんですか?」
寿「全部だよ…お前らの過去も全部」
全部知っている……お前らがどんな辛い状況を耐え抜いてきたか……。
花「そうですか……」
寿「怒らないのか?」
花「そう、ですね…でも、あなたよりずっと幸せだと実感してしまったから、何も言えないだけですよ。」
お前は優しいよ、優しすぎるが故に自分を信じれないでいる。
寿「痛みは人それぞれだろ…上も下もない。耐え切れる度合いは様々だし。お前も十分頑張ってると私は思うけどな……。」
花「ッ…そうですね、」
寿「俺の前では敬語なんか使うなよ……出来たらでいいけど。」
花「頑張ります…」
東「おい!お前らも来いよ」
花「行きましょうか。……」
寿「だな……」
東「何話してたんだ?」
寿「バカ陸には教えない。」
東「バカとはなんだ!」
花「本当のことでしょう。」
東「あ゙ぁ?」
原「黙れ、陸」